ものづくりとは身体の拡張のこと

この記事を書いた人
鈴木朝
システムエンジニア

■ 得意なプログラミング言語
・フロントエンド(HTML/CSS/Javascript)
・バックエンド(C/C++/Java/PHP/Python)
・その他(アセンブラとか・・・?)

プロダクトエンジニアとテクニカルサポートエンジニアのキャリアは合計4年です。
インフラ周りもそこそこ触っていました。

システムエンジニアとしてのキャリアは15年以上です。

プログラミングで拡張することによって楽になる!

生徒ちゃん
生徒ちゃん

せんせー!
ものづくりってなんですか?

鈴木朝
鈴木朝

突然どしたの、生徒ちゃん?

生徒ちゃん
生徒ちゃん

プログラミングやってるとものづくりってよく聞くので、疑問に思っただけです。

鈴木朝
鈴木朝

なーんだ、そういうことか。

鈴木朝
鈴木朝

ものづくりというのは、身体を拡張することを言うんだよ。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

拡張?

鈴木朝
鈴木朝

そう、拡張。
例えば、計算する脳みそと入力する手をたくさん必要とする作業があるとしよう。
その作業を1人でやると数日かかるかもしれない。
でも、プログラミングして自動化することで、1人でも1日で終わらせることが可能になるんだ。
これは作業する人間の脳みそと手の数を拡張したことになるよね。
そういうものを作りだすことを「ものづくり」って言うんだよ。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

なるほどです。
他にもそういう例ありますか?

鈴木朝
鈴木朝

あるよ。
自動車なんかもそうだね。
昔はハンドルとかクラッチなんかを運転手が感覚でコントロールしていたでしょ。
それを今はプログラミングされたアシスト機能や自動運転機能で補っているよね。
そういった制御ソフトウェアを作ることも「ものづくり」だと言えるね。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

へー。
じゃぁ、生活を楽にしてくれるものを作るのが「ものづくり」なんですねー。

鈴木朝
鈴木朝

そういうことだね。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

でも、自動化スクリプトとかってあんまり「ものづくり」って表現されない気がします。
どうしてですか?

鈴木朝
鈴木朝

自動化スクリプトは専門家が専門技術をインタフェースとして作成する「機能」だから、「ものづくり」には当てはまらないんだ。
「楽」になるのはその専門的な業務であって、実生活が「楽」にはならないでしょ?

生徒ちゃん
生徒ちゃん

たしかに、業務にしか使えないですね。
でも、効率よくなるのでプライベートの時間を大切にできたりしますよ。

鈴木朝
鈴木朝

それは間接的に良いことが生まれてくるというだけで、スクリプトがあってもプライベートの時間を多く作れるとは限らないでしょ?

生徒ちゃん
生徒ちゃん

そういわれればそうですね・・・。

鈴木朝
鈴木朝

実生活に直接響くものを作るのが「ものづくり」なのです。
業務特化のもので比べるなら、例えば・・・

①駅員だけが使える改札パンチ と 自動改札機
②注文を聞くホールの人が厨房に伝える略語 と 出前館

①②共に左側は業務を効率よく進めるためのツールではあるけど、一般人の生活の「楽」には直結しないでしょ?
でも、右側は一般人の生活の「楽」に直結している感じするんじゃないかな?

生徒ちゃん
生徒ちゃん

おー。
たしかにそうですね。
左も右も結果は同じなのに影響を受ける対象が違う!
つまり、一般人が使って「楽」になるものを作ることが「ものづくり」なんですね!

鈴木朝
鈴木朝

その通り!

生徒ちゃん
生徒ちゃん

Excelマクロがプログラミング言語と呼ばれないのと似ていますね。

鈴木朝
鈴木朝

生徒ちゃん、それは違うんだ。
昔ながらのプログラマーがそう呼んでいないだけで、Excelマクロでシステムを作ることを「ものづくり」と言えるんだよ。

鈴木朝
鈴木朝

昔は「Excelマクロ=Excel内作業を簡略化するもの」「一般的なプログラミング言語=Excel外作業についてシステム開発できるもの」というイメージが強かったからプログラミング言語と呼ばれていなかったんだ。
でも、応用することによって「Excelマクロ=Excel外作業についてもシステム開発できるもの」というイメージが定着しつつある。
そのため、システムモジュールの一部としてExcelマクロを活用するところもあるんだよ。
まぁ、Excelというソフトウェアが必須というところは変わらないんだけどね・・・

生徒ちゃん
生徒ちゃん

ほえー。
そういうことだったんですね。
Excelの勉強してても無駄にはならないんですね。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

ところで、「ものづくり」ってどうやってやるんですか?
プログラミングを独学するだけじゃ難しそうなんですけど・・・

鈴木朝
鈴木朝

ものづくりは実は簡単なんだよ。
プログラミングが絡むとなるとビビっちゃう人も多いんだけどね。

鈴木朝
鈴木朝

たとえば、自治体のHPが使いにくいから、普段使いそうな行政のページを1つのWebページにまとめておいて、そこから直接飛んでいけるようなアプリを作る、とかね。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

あ、それ、めちゃくちゃ良いですね!
県や市のページって見づらいんですよね。
色々な広報がトップページにあったりして。
でもそれって、ブックマーク集と何が違うんだろ・・・

鈴木朝
鈴木朝

全部大きめのボタンにして押しやすさを際立たせたら使いやすそうじゃない?

生徒ちゃん
生徒ちゃん

たしかに!
ついでにかわいいボタンとかにしておいたらすごく良さそう!

鈴木朝
鈴木朝

そう。
そういう風に「こうだったら良いな」というのを機能以外にインタフェースを含めて設計して実装するというのがプログラミングにおける「ものづくり」なんだ。
機能はそれほど革新的なものでなくても、インタフェースを革新的にすることによって「見た目の良さ」を向上させて「精神的に良い影響を与える」という効果を得ることができたりする。
インタフェース1つでこれまでとっつきにくかったものが、とても身近なものになったりするんだ。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

その考え方、すごい!
わたしでもものづくりできそう!

鈴木朝
鈴木朝

そう感じてくれたのなら、良かった。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

まずは、
水35リットル
炭素20kg
アンモニア4リットル
・・・

鈴木朝
鈴木朝

生徒ちゃん・・・?
それはたぶんアカンものづくりだと思うよ・・・

生徒ちゃん
生徒ちゃん

あ・・・
やっぱりダメですかね・・・人体作るの?

鈴木朝
鈴木朝

おそらく色々持っていかれるけど、それを許容できるの?
足とか無くなるよ、たぶん。

生徒ちゃん
生徒ちゃん

足は嫌ですね・・・
やめておきます。
今日も解説ありがとうございました。

鈴木朝
鈴木朝

はい。
じゃぁ、またね。

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