Java 基本編 1日目

Java言語とは

Javaは、世界中で広く利用されているプログラミング言語の一つです
様々な種類のソフトウェアを開発するために使われており、特にWebアプリケーションや大規模なシステムの開発に利用されています

Javaの特徴として、以下の点が挙げられます

  • オブジェクト指向:
    プログラムを「オブジェクト」と呼ばれる部品に分割して開発することで、プログラムの構造を分かりやすくし、再利用性を高めます
  • プラットフォーム非依存:
    一度作成したJavaプログラムは、異なる種類のコンピュータ(Windows、macOS、Linuxなど)でも、Java実行環境(Java仮想マシン)があれば動作します
  • 安全性:
    プログラムの実行中にエラーが発生した場合でも、システム全体に影響が出にくいように設計されています
  • 大規模開発への適性:
    大規模なソフトウェア開発にも対応できるよう、様々な機能やライブラリが用意されています

プログラムの作成から実行まで

プログラムを作成し実行するまでの手順は以下の通りです

  1. ソースコードの作成
    プログラム言語(Java)を使い、コンピュータに対する命令を記述します
    Javaなどのプログラミング言語で書き表したものを「ソースコード」と言います
    Javaの場合、拡張子に「.java」をつけてファイルを保存します
  2. コンパイルを実行
    プログラムコードをJava仮想マシンが理解できるバイトコード形式のプログラムに変換します
    これを「コンパイル」と呼びます
    作成されたバイトコードは、拡張子が「.class」のファイルに格納されます
    このあと環境構築で説明する統合開発環境のEclipe(エクリプス)を使った場合、自動的にコンパイルされます
  3. Java仮想マシンで実行
    2で作成されたバイトコードをJava仮想マシンの実行環境で実行します

プログラムの書き方

Javaプログラムのソースコードのスタイルは以下の通りです

  1. 基本的に半角文字を用いて記述する
  2. 英字の大文字と小文字を区別することに注意
  3. 文の終わりには;(セミコロン)をつける
  4. は対になっており、で囲まれたブロックで構成される
  5. コメント(注釈)は/* */で囲む。コメントを記載することで可読性があがる
  6. インデント(字下げ)をして読みやすくする
  7. 拡張子が.javaのテキスト形式のファイルとして保存する
  8. 一定の処理をclass(クラス)内にひとまとめにする
  9. クラスの中にメソッドを定義しコンピュータに実行させる命令文を記述する
  10. public static void main(String[] args) がプログラムの入り口となる

画面に「Hello, WWorld」と表示する、もっとも簡単なプログラムを以下に示します

パッケージの宣言
クラスファイルをグループ化して管理するもの。詳細は応用編のパッケージで説明します
クラス名
クラス名は任意の名前を指定できます
publicクラスのクラス名と、ファイル名(拡張子を除く) は同じにしなければなりません
1つのソースファイルにはpublicクラスは 1つしか含められません
例題の場合、Sample.javaという名前で保存します
また、大文字と小文字が異なっていると別物と判断されます
ブロック
{}は必ず対になっていて、{ }で囲まれた範囲をブロックといいます
ブロックの中にブロックを入れることができます
前述したプログラムの場合は、外側のブロック(a)の中にブロック(b)があります
メインメソッド
実行時このmainメソッドが入り口となり、これに続く{ }の中に記述された命令文が実行されます
コメント
コメントは実行時に影響を与えず、可読性をよくするために記述します
//画面出力 または /* 画面出力 */というように //や/* */を使用します
命令文
命令文は複数行記載することができ、上から下に向かって実行されます
命令文の終わりには;を記述します
インデント
プログラムコードを見やすくするため行頭に空白をつけます

環境構築について

本講義では、統合開発環境のEclipe(エクリプス)を使用してプログラムを作成していきます
環境構築については、以下のファイルをご覧ください

標準入出力

画面に文字列を出力するには以下の命令文が存在します

System.out.println(出力する内容);

この命令文は、出力する内容を画面に表示後、改行されます

System.out.print(出力する内容);

この命令文は、出力する内容を画面に表示後、改行はされません

※出力する内容が、文字の場合はダブルクォーテーションで囲みます
 ただし、数値を表示する場合はダブルクォーテーションで囲む必要はありません

数値と文字を出力するサンプルプログラムを以下に示します

public class Sample {
  public static void main(String[] args){
    // 数値の表示
    System.out.print(0);
    System.out.println(1);

    // 文字の表示
    System.out.print("あいう");
    System.out.println("かきく");
    
    // 数値と文字の混合
    System.out.println("今年は"+2025+"年です");
    }
}
実行結果
01
あいうかきく
今年は2025年です

【演習問題】

  1. 次のソースを打ち込み実⾏してみましょう
   public class HelloWorld{
    public static void main(String []args){
      System.out.println("Hello, World!");
    }
   }
  1. 1のプログラムを⾃分の名前が表⽰されるように改修しましょう
  2. 以下の出⼒結果になるようなプログラムを作成してみましょう
  実行結果
  こんにちは
  今⽇もよろしくお願いします

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