プログラミングで拡張することによって楽になる!
せんせー!
ものづくりってなんですか?
突然どしたの、生徒ちゃん?
プログラミングやってるとものづくりってよく聞くので、疑問に思っただけです。
なーんだ、そういうことか。
ものづくりというのは、身体を拡張することを言うんだよ。
拡張?
そう、拡張。
例えば、計算する脳みそと入力する手をたくさん必要とする作業があるとしよう。
その作業を1人でやると数日かかるかもしれない。
でも、プログラミングして自動化することで、1人でも1日で終わらせることが可能になるんだ。
これは作業する人間の脳みそと手の数を拡張したことになるよね。
そういうものを作りだすことを「ものづくり」って言うんだよ。
なるほどです。
他にもそういう例ありますか?
あるよ。
自動車なんかもそうだね。
昔はハンドルとかクラッチなんかを運転手が感覚でコントロールしていたでしょ。
それを今はプログラミングされたアシスト機能や自動運転機能で補っているよね。
そういった制御ソフトウェアを作ることも「ものづくり」だと言えるね。
へー。
じゃぁ、生活を楽にしてくれるものを作るのが「ものづくり」なんですねー。
そういうことだね。
でも、自動化スクリプトとかってあんまり「ものづくり」って表現されない気がします。
どうしてですか?
自動化スクリプトは専門家が専門技術をインタフェースとして作成する「機能」だから、「ものづくり」には当てはまらないんだ。
「楽」になるのはその専門的な業務であって、実生活が「楽」にはならないでしょ?
たしかに、業務にしか使えないですね。
でも、効率よくなるのでプライベートの時間を大切にできたりしますよ。
それは間接的に良いことが生まれてくるというだけで、スクリプトがあってもプライベートの時間を多く作れるとは限らないでしょ?
そういわれればそうですね・・・。
実生活に直接響くものを作るのが「ものづくり」なのです。
業務特化のもので比べるなら、例えば・・・
①駅員だけが使える改札パンチ と 自動改札機
②注文を聞くホールの人が厨房に伝える略語 と 出前館
①②共に左側は業務を効率よく進めるためのツールではあるけど、一般人の生活の「楽」には直結しないでしょ?
でも、右側は一般人の生活の「楽」に直結している感じするんじゃないかな?
おー。
たしかにそうですね。
左も右も結果は同じなのに影響を受ける対象が違う!
つまり、一般人が使って「楽」になるものを作ることが「ものづくり」なんですね!
その通り!
Excelマクロがプログラミング言語と呼ばれないのと似ていますね。
生徒ちゃん、それは違うんだ。
昔ながらのプログラマーがそう呼んでいないだけで、Excelマクロでシステムを作ることを「ものづくり」と言えるんだよ。
昔は「Excelマクロ=Excel内作業を簡略化するもの」「一般的なプログラミング言語=Excel外作業についてシステム開発できるもの」というイメージが強かったからプログラミング言語と呼ばれていなかったんだ。
でも、応用することによって「Excelマクロ=Excel外作業についてもシステム開発できるもの」というイメージが定着しつつある。
そのため、システムモジュールの一部としてExcelマクロを活用するところもあるんだよ。
まぁ、Excelというソフトウェアが必須というところは変わらないんだけどね・・・
ほえー。
そういうことだったんですね。
Excelの勉強してても無駄にはならないんですね。
ところで、「ものづくり」ってどうやってやるんですか?
プログラミングを独学するだけじゃ難しそうなんですけど・・・
ものづくりは実は簡単なんだよ。
プログラミングが絡むとなるとビビっちゃう人も多いんだけどね。
たとえば、自治体のHPが使いにくいから、普段使いそうな行政のページを1つのWebページにまとめておいて、そこから直接飛んでいけるようなアプリを作る、とかね。
あ、それ、めちゃくちゃ良いですね!
県や市のページって見づらいんですよね。
色々な広報がトップページにあったりして。
でもそれって、ブックマーク集と何が違うんだろ・・・
全部大きめのボタンにして押しやすさを際立たせたら使いやすそうじゃない?
たしかに!
ついでにかわいいボタンとかにしておいたらすごく良さそう!
そう。
そういう風に「こうだったら良いな」というのを機能以外にインタフェースを含めて設計して実装するというのがプログラミングにおける「ものづくり」なんだ。
機能はそれほど革新的なものでなくても、インタフェースを革新的にすることによって「見た目の良さ」を向上させて「精神的に良い影響を与える」という効果を得ることができたりする。
インタフェース1つでこれまでとっつきにくかったものが、とても身近なものになったりするんだ。
その考え方、すごい!
わたしでもものづくりできそう!
そう感じてくれたのなら、良かった。
まずは、
水35リットル
炭素20kg
アンモニア4リットル
・・・
生徒ちゃん・・・?
それはたぶんアカンものづくりだと思うよ・・・
あ・・・
やっぱりダメですかね・・・人体作るの?
おそらく色々持っていかれるけど、それを許容できるの?
足とか無くなるよ、たぶん。
足は嫌ですね・・・
やめておきます。
今日も解説ありがとうございました。
はい。
じゃぁ、またね。
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